レポート
EIC 2016 終了レポート
今年も8月1日~8月23日の日程で、琵琶湖(3キャンプ)・伊豆(1キャンプ)を実施しました。参加者は4キャンプで323名!北海道から沖縄まで、全国の小学校3年生~6年生が琵琶湖と伊豆に集まってくれました。‘親元を離れて過ごすのは初めて’という参加者も多く、入学式から卒業式まで色々とチャレンジの連続であったと思います。有難うございました。
キャンプの特色 6daysと4daysの違い
参加者の‘英語力’によって、二つのキャンプメニューを用意しました。特に6daysでは、英語を使ってどれくらいコミュニケーションできるか、世界各国出身のキャンプリーダーとの交流の中で、キャンプ中の成長に注目しました。(参加者レポートをご覧ください)
世界の人たちとつながる!
キャンプ16回目を迎えた今年、キャンプリーダーの出身国が新たに2つ(マーシャル諸島、ミクロネシア)加わりました。太平洋の島国出身のリーダーも多く参加しており、文化を紹介する場面では、得意の踊りを披露してくれました。
キャンプリーダーの出身国も累計81ヵ国。彼らのほとんどが英語を母国語としないノンネイティブです。子どもたちは、キャンプを通じて世界の人たちとのつながりを学んでいきます。
世界の文化を‘英語で’知る!
‘ノーイングザワールド’や‘トラベリングザワールド’、‘ワールドフードマーケット’といった活動を通して、文化的な交流を目指しました。
例年と同じく、キャンプリーダー自身による出身国を紹介するアクテビティを多数盛りこみました。
子どもたちは、キャンプリーダーが紹介する各国の衣装や食事、通貨、伝統的な踊りなど、普段目にすることがないものに触れ、他国への興味が湧いたとの感想も多数ありました。
プログラム上の工夫
他国の文化(簡単な挨拶など)を表面的に学ぶだけでなく、その背景にあるものを理解してもらうようにしました。
その流れの中で、単に‘英語を話す’よりも、‘自分の中でしっかりと落とし込んで理解する’ことを重視しました。
‘英語’をつかったコミュニケーション成功体験
Don’t be afraid of making mistakes.
Let’s try to communicating in English!
私たちが大切にしているスローガンをキャンプのあらゆる場面で確認します。
‘単語からでもいい。ジェスチャーをたくさん用いて、懸命に伝えよう。’
相手のことを知りたい!自分の考えを伝えたい!
英語をスムーズに話すことが目的ではなく、キャンプリーダーや参加者同士がお互いに興味を示したときに初めてコミュニケーションが成り立つことを実感します。
社会貢献
地球社会に貢献する人材目指して…
普段不自由なく生活していると気づかないことや、自分たちが生活する環境を、自ら壊しているような行為があります。このような問題意識を喚起しようと今年もペットボトルのキャップを集めて4キャンプ合計で20382個集まり、23.7人分のワクチンに変えることができました!
また、今年はウェルダンポイント(以下、リンク先をご参照ください。)は6974ポイントが集まりました。キャンプ開催施設であるホテル琵琶湖プラザ様・伊豆研修センターを通じてこのポイントを換金してスリランカへの井戸建設や震災の被災地など支援を必要としているところに寄付いたします。
EIC2016 参加者・保護者・キャンプリーダーの声
4days 大庭 仁 (小3)
最初は自分の英語が通じるのか不安でした。緊張してうまく話せなかったけど、勇気を出してキャンプリーダーと話をしていくうちに、緊張しないで話せるようになりました。英語で話すのってこんなに楽しいかって思いました。キャンプリーダーたちは、とても親切で面白かったです。
一番面白かったのは世界のことを知る「Knowing the World」です。キャンプリーダーが自分の国のことを教えてくれました。もっと色んな国のことを知りたいなと思いました。今度は外国の人へ日本のことを教えたいと思いました。
夜寝る部屋では、友達やキャンプリーダーと最初は自分のことを言ったり、相手のことを聞いたりしていました。その後、UNOやトランプをして遊びました。
キャンプ前は英語を何のためにやっているのか分からなかったです。僕はキャンプに行ってみて「英語ってこんなに楽しいんだ」って思いました。だけど「キャンプへ行く前にもっとしっかり勉強しておけば、もっと自分のことが話せたのに」と思いました。だから、僕は公文の英語をがんばろうと思いました。
大庭 仁 さんの保護者
3泊4日という長い期間。親としても初めは「元気に過ごせるだろうか」「友達ができるだろうか」と不安でしたが、入学式でのキャンプリーダーさんたちの楽しく明るい雰囲気、チームワークの良さを拝見し、「楽しそう。大丈夫!」と安心して子どもを送り出すことができました。
EICが終わってみて、私たち両親が一番うれしかったことは何よりも息子が英語でのコミュニケーションを楽しんできてくれたという事でした。これも全て、キャンプリーダーさんたちが、楽しい雰囲気をつくってくださり、温かく見守り、励ましてくださったからです。
家に帰ってきて、来年は6daysに参加したい!と言い出した息子。これからも色んな事に挑戦し続けてくれたらいいなと思います。
6days 岩佐 幸音(小6)
私がEICを通じて得られたものは、すごくたくさんあります。EICに行けるということが決まったときは、すごく嬉しかったです。でも、自分の英語で本当にコミュニケーションがとれるのか、不安な気持ちもありました。Day1、Day2は少し緊張して、手も挙げられず、自分からキャンプリーダーに話しかけることも、あまりありませんでした。でも、キャンプリーダーが私の書いた日記を読んで褒めてくれたりして、Day2からだんだんEICの雰囲気を楽しむことができました。
私はEICを通して、自分の英語が通じること、それで話せること、そして笑い合え、友達をつくれるという自信を得られました。
また、私は将来、世界で活躍できるエンジニアになって、いろいろな国のエンジニアたちとしゃべって、お互いの考えを伝えあいたいと、EICを通じて思うようになりました。そのためにも、英語は絶対必要です。なので、私はもっと細かいところまで英語で表現できるようになるために、公文で英語をたくさん勉強したいと思います。EICに行く前は、今、私が思っている夢もあやふやで世界で活躍したいけど、英語が通じるかなあと不安でいっぱいでした。だけど、EICで自信をつけられたし、自分がこんなにしゃべれるんだということが分かって、すごく想像できるようになりました。
私は6日間を通して、すごく成長できました。EICに参加して良かったなと思いました。
岩佐 幸音さんの保護者
子どもをキャンプに送り出す前も送り出してからも、いろんな心配が頭を巡りました。うまく話せているだろうか、寂しくなっていないだろうか、体調はどうか等々。しかし、毎日更新される写真や動画で子どもが楽しそうに活躍しているのを見つけ、その不安は吹き飛びました。帰宅してからも、アクティビティについて沢山の話を聞かせてくれ、心から楽しんできたことがよくわかりました。英語でコミュニケーションをし、世界の様々な国のことが、とても身近になったようで、物事の捉え方がキャンプに参加する前は自分のごく身近な範囲からの視点であったのが、世界とはいわなないまでも広く物事を捉えられるようになった気がします。その事が今まで少し遠慮がちだったタイミングでのコミュニケーションの取り方にも変化があり、迷いが吹っ切れた感じがします。日常生活でも英語で会話をしながら、夕飯を作るお手伝いをするようになり、英語を楽しんでいると感じています。最後に子どもたちを明るく導いてくださったキャンプリーダーの方々に感謝します。ありがとうございました。
キャンプリーダー
ヴェア(フィリピン)
EICでは子どもたち一人ひとりがだんだん自信を得ていきました。子どもたちの成長に関わることは素晴らしい経験となりました。キャンプのみんなは私を信頼してくれて感謝しています。
EICでは、子どもたちのように自分も初めてのことにチャレンジし、自信を得て成長することができました。EICは私の人生に大きな影響を与えてくれました。一番学んだことは、お互いに信じ、ワンチームとして、サポートし合えば、すべてのことは可能であるということです。
ティン(ベトナム)
EICはとても素晴らしく、有意義なものでした。千葉先生(元ユネスコ・オペレーション事業調整局長)は、EICは次世代育成であり、より良い世界をつくると語られました。私は昨日よりも今日と、より良い自分になれるように、自分自身を振り返り、成長させていきたいと思います。私は子どもたちの楽しさ、成長、幸せのために、一生懸命努力した才能豊かで素晴らしいキャンプリーダーたちにとても影響を受けました。EICのメンバーであったことを誇りに思います。EICを人生の最高の思い出であり、学びとして、大切にしたいと思います。
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